宇宙一わかりやすい発達障害
発達障害は特性を理解することが一番大切です。
私のプロフィール
初めまして(o^^o)「れい」と申します🙇♂️
関西の児童福祉施設で児童指導員の役職についています。
現在は発達障害を持つお子さまに向けた支援をしています。ADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)、知的障害を持つ子どもたちと日々関わっている中で、「この子たちは周りに全く理解されていないんだ」と感じるようになりました。そんな思いから、発達障害への理解や支援方法、関わり方などをもっと広めたいと思いこのブログを立ち上げました。
発達障害とは?
生まれつきある脳機能の偏りのことです。全体の脳機能が低いのではありません。例えば「読み書き」の能力は6年生レベルでも「話す聞く」の能力は2歳レベルである。というような明らかな能力の偏りが発達障害に良くみられる特徴です。発達障害は育て方や親のしつけが原因で起こる障害ではありません。生まれつきです。
発達障害者が抱える問題
「わがまま」「自分勝手」「自己中」「いい加減」「不注意」「落ち着きがない」これらすべて発達障害を持つ方が周りから持たれるイメージです。発達障害を持つ方からすれば、物事に真剣に向き合った結果なんです。例えば、わがままというのはASD(自閉症スペクトラム)の方が良く持たれるイメージです。このような場面で起こります。
~学校の教室移動、AくんはASD(事前の予告なし)~
先生:今から~をするので、~教室まで移動してください。
大半の子は何も気にせず移動します。
Aくん:嫌です。移動しません。
先生:移動しなさい。
Aくん:したくないです!
先生:なんでそんなわがままなんだ!!
事例からわかること
「事前の予告」や、それまでの経験で「この授業はこの教室でする。」という習慣がついていれば、教室移動は問題なく行えたでしょう。しかし、今回のケースは急な教室変更です。この時、ASD(自閉症スペクトラム)の頭の中ではとんでもない事件が起こっています。教室移動というのはASD(自閉症スペクトラム)や発達障害を抱える子どもにとって国が変わるくらい大きな出来事、つまり急な海外旅行です。いきなり「今から実験するからアメリカに行くよ」と言われて「はい、わかりました!」という人がいるでしょうか。(笑)これは実際にあった出来事です。はじめは怒っても移動してくれず、どうしたらいいのかわからずとても困ったそうです。(その時は結局、移動教室がなくなったそうです)そこで、次から事前に「~をするためには、~の教室に行かないといけないから、次の授業は教室移動があるよ。」と伝えるようにすると、スムーズに教室移動ができるようになったようです。
まとめ
教員や保護者のみなさまへ
発達障害を持つ方と関わるのはとても頭を使うことであり体力も消耗します。
しかし、発達障害を持つ方は健常者と関わるのに同じようにとても体力を使います。
そう考えると発達障害を持つ方が一日にどれだけの疲労が溜まるかというのは容易に想像できますよね。このことを頭に置いておくだけでも発達障害とのかかわり方が大きく変化するはずです。
当ブログでは発達障害に関しての有益な情報発信をしていきますのでぜひ読んでいただけるとありがたいです。