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平気で相手を傷つける6年生の女の子

新たに私の働く放課後等デイサービスでの日常をアップしていきます🏃‍♂️放課後等デイサービスのHPでアップされている内容とは少し違い、支援目線を重視してブログを書いていきます。少しでも皆さんの悩みを解決するヒントになってくれればと思っています😊

平気で相手を傷つける6年生の女の子Aちゃん

平気で相手が傷つく発言をしてしまう6年生の女の子がいます。例えば、前転の授業で「あの子めっちゃ下手じゃない?」と大声で言ってしまったり、2列に並ぶ場面で「できる子とできひん子分けようや!」といった発言をしてしまいます。

Aちゃんに足りない能力

相手の気持ちを考えるという点が大きく欠けていて、他者視点に立てないことが問題点です。

今日の出来事

運動の場面で「練習とかいいから、早く本番しよ!できひん子はやらんかったらいいやん」と言いました。

  • まずは緊張感を持たせる

私は動きを止め、その場に緊張感を持たせたました。そして全体に質問します。「今いきなり本番をして、できる自信のない人は手をあげてください。」ここで数名の手が上がります。さらに手をあげている子に質問します、「今Aちゃんが言ったようにいきなり本番をやりますか?」そうすると手をあげている子は一斉に首を横に振りました。(当たり前です)

  • 言われた側の気持ちを聞き出す

手をあげた子のうちの一人に質問します。「Aちゃんが発言した時、どんな気持ちになった?」すると「とても嫌な気持ちになりました」と答えました。このやり取りをAちゃんにしっかりと見せてあげるとAちゃんは反省した様子で下を向きました。

  • Aちゃんへの確認

「Aちゃん今の聞いた?」と確認し、続けて「自分がいいと思った発言でも相手が傷つくこともあるんだよ」とAちゃんに伝えます。Aちゃんは「わかった」と言い再び下を向きます。

  • アフターケア

その後「では、切り替えて今から〜の練習をします。」「その前に完成形をみんなに見せるので、Aちゃん前に出てきて!」と言いAちゃんに動きのお手本をさせました。そして「全員拍手!!」と言ってAちゃんをみんなの元へ戻らせました。

今日のポイント

まず、Aちゃんはわざと傷つくことを言っているわけではないということを把握しておかなければなりません。次に、Aちゃんの発言で傷つく子がいることを認識させます。そうすることで、Aちゃんは次から他者視点を少しずつ考えられるようになります。そして最後のアフターケアでAちゃんに再び自信を持たせてあげます。アフターケアをおろそかにしてしまうとAちゃんは自信を失っていき、自己肯定感の低下に繋がってしまうので要注意です。