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全く指示が入らない2年生の男の子

こんにちは😊新しく開設する放課後等デイサービスの広告作成に追われていました😅更新できずすみません😓早速ですが本題に入ります!

 

全く指示が入らない2年生の男の子Sくん

私の働く放課後等デイサービスでは集団療育を行なっているので、先生の指示を聞くことがとても重要になってくるのですが、全く指示が入らない2年生のSくんのお話です。

最初は口頭指示も通っていた

実は放課後等デイサービスを利用し始めた当初は口頭指示も通っていたのです。「〜します」と言うと「はい!」と返事をして、しっかりと活動に取り組む姿が見られていました。

視覚支援への切り替え

放課後等デイサービスを利用し始めてから1年ほど経ったある日、口頭指示が入らなくなりました。集団活動中は部屋中を走り回り、自由におもちゃで遊び出したり、まるで突然意思疎通ができなくなったと感じるほどの変化でした。その日からSくんには視覚支援を取り入れていきました。

診断名は自閉症スペクトラム

Sくんの診断名は自閉症スペクトラムなので、視覚支援の方が指示が入りやすいのではないか?と言う仮説を立て徹底した視覚支援を行なっていきました。

視覚支援を徹底した結果…

2か月ほど徹底した視覚支援を行いましたが、結果は効果なし。といったところでした。Sくん用の支援カードを50枚ほど用意しましたが、どれを見せても全く指示が通らない状態が続きました。

Sくんは何に興味があるのか

このままではいけないと、Sくんの興味があるものを徹底的に研究しました。Sくん宅にもお邪魔して徹底的にSくんの興味を探りました。その結果Sくんは少し古いものにとても興味があることがわかりました。(仮面ライダー1号や鉄腕アトムなど)

興味をヒントに指示方法を模索

そこからは視覚支援を基盤にしてSくんの支援方法を模索していきました。そして先日決定した方法が、視覚支援カードに昔のアニメのキャラクターを印刷するというもの。何をするにも、Sくんが興味を持たなければ始まらないのでまずは、興味を持ってもらうことを1番に考えました。

決定した支援方法

私が立てた支援計画は以下の通りです。

最初は言葉を書かない

初めて支援カードを見せる場合、言葉は何も書きません。Sくんの好きなキャラクターを印刷したカードを数枚用意するだけです。カードに興味があることを確認したら次のステップに進みます。ここでカードに興味を示さなければ、別のキャラクターもしくはまた違う支援方法を考える必要があります。

簡単な言葉を足してみる

次に簡単な言葉をカードに足してみます。例えば「準備をします。」程度の言葉で問題ありません。キャラクター7言葉3くらいの大きさにすると良いです。

言葉とキャラクターの比率を変えていく

徐々に言葉とキャラクターの大きさ比率を変えていき、最終的には言葉しか書いていないカードで指示が通るように促していきます。

少しずつ口頭指示へ

カードの指示が通ってきたら徐々に口頭指示へ変えていきます。最初は口頭指示が通っていたSくんなので口頭指示への変換はそれほど難しくないと考えました。

支援結果

1日目

用意したカードにはとても興味を示しました。特に「鉄腕アトム」と「メルモちゃん」に惹かれたようで1日目は成功と言えました。

2日目

カードに「しゅうごう」という文字を小さく入れて、集合するときにSくんに見せました。すると、今まで全く指示の入らなかったSくんが集合しました。これは大成功だと思い、2日目を終えようとしていました。しかし、その日2回目の集合時、すでに効果はありませんでした。

3日目

実は3日目はまだ来ておらず、来週がSくんの来所予定です。現在もSくんの支援方法は模索している途中です。

これから

どうして1回目は成功したのに、2回目は効果がなかったのか。飽きたのか。それとも、他に理由があるのか。これからもSくんの支援方法については模索して行かなければなりません。何かアドバイスがあればコメント等頂けますと幸いです😊