わかりやすいADHD〜3つの特性〜
ADHDとは?
発達障害の中の1つです。主に3つの症状があり、このことを障害特性と表現したりします。
ADHDの判断基準
ADHDには自己判断できる明確な基準は存在しません。なので、心配だなと感じたら近くの医療機関に行くことをお勧めします。保護者の自己判断で大丈夫だろうと感じていても、子ども本人はとても困っているかもしれません。医療機関に行くかどうかは以下の項目を参考にしてみてください。
時期と継続期間
12歳までにADHDかな?という症状が6ヵ月以上継続して見られた場合はADHDの疑いがあります。12歳を過ぎていても気になったら、様子をみて医療機関に行ってみましょう。12歳までということよりも、6ヵ月以上の継続がポイントとなります。
症状の発生場所
上記に加え、2か所以上の場所で症状が見られる場合はADHDの疑いがより強まります。「幼稚園や学校」+「家庭」での症状が現れると2か所以上に該当します。その他にも、公園や友達の家での様子なども良く観察してください。幼稚園や学校との連携を取り、子どもの様子を常に把握できていると早期発見にも繋がります。
ADHD3つの特性
冒頭でお話しした3つの特性について簡単にわかりやすくまとめていきます。ここでいう特性とは、上記でいう症状のことです。つまり、特性が6ヵ月以上・2か所以上に現れた場合、医療機関を受診する目安になるということです。
多動性に見られる特性
「椅子に座っていられない」「常に動き回っている」「過度なおしゃべり」などが主に見られるのが多動性の特性です。一見すると活発な子どもにも見られがちな、特徴にも思えますが、ADHDの子どもは無意識的に動いてしまうため場面や状況に応じた対応ができません。静かにすべき場面などでも忙しく動いたりしゃべったりしてしまいます。
衝動性に見られる特性
「考える前に発言してしまう」「順番を守れない」「物事の優先順位がわからない」「見た物をすぐに触ってしまう」などが衝動性に現れやすい特性です。衝動性は多動性と合併していることが多いです。
注意欠陥
「忘れ物が多い」「無くし物が多い」「不注意」が注意欠陥に現れやすい特性です。衝動性・多動性とは合併しない場合もあります。注意欠陥のみが現れている場合、ADDと呼ばれることもあります。注意欠陥は学習面にも困り感が出ます。文字のハネや点などを丁寧に書けなかったり、文章を写すときに誤字脱字が出たりといった部分に問題が現れたりします。
まとめ
- ADHDが疑われるのは症状が6ヵ月以上継続し、2か所以上で現れたとき
- 自己判断では診断できないので、気になったら医療機関を受診する
- 多動性は無意識に動き回ったり喋り続けたりしてしまう
- 衝動性は頭で考える前に行動に出てしまう
- 注意欠陥は忘れ物や不注意が多い
以上がADHDについての記事になります。保護者や教員の方は困り感をいち早く察知してあげてください。