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発達障害の療育

 

発達障害に必要な療育とは?

発達障害に最も必要とされる療育はコミュニケーション能力です。このことは発達障害に携わる方なら納得されるでしょう。しかし、みなさんが悩まれているのは、コミュニケーション能力を鍛えるにはどうしたらいいのか?ということではないでしょうか。その答えを見つけていくためにも、まずはコミュニケーション能力について、基礎から勉強していきましょう!

コミュニケーション能力とは?

ウィキペディアには「他者と意思疎通を上手に図る能力」とあります。では、私がもう少し噛み砕いて説明していきますね。以前もお話しした通りコミュニケーションの方法は主に2種類に分かれます。1つは「言語的コミュニケーション」別名バーバルコミュニケーションとも言います。もう1つは「非言語的コミュニケーション」ノンバーバルコミュニケーションとも言います。私の言う発達障害に必要なコミュニケーション能力とは主に後者の「非言語的コミュニケーション」を指します。

非言語的コミュニケーション

非言語的コミュニケーションは次の7段階に分かれています。

  1. 情動調律
  2. 参照
  3. 同情
  4. 他者理解
  5. 共感
  6. 絆の理解
  7. 帰属意識

健常者であれば成長過程で1から7までを自然に習得し、コミュニケーション能力を自ら高めていくことができます。しかし、発達障害を持つ子どもには意図的に1から7を教えてあげることが必要なのです。これが療育です!

情動調律

相手と感覚的に動きを合わせる能力を言います。 赤ちゃんがお母さんの腕の中で眠るのも情動調律です。実はお母さんの体の揺れに合わせて赤ちゃんは微妙に体を揺らしているんです!!動きが合って心地よくなり、赤ちゃんは眠りにつきます。

 参照

動きや表情を見て真似ることを参照と言います。情動調律では自動的に動きを合わせていましたが、参照力がつくと相手を見て、意図的に動きを合わせられるようになります。これが非言語コミュニケーションの第2段階と言えます。

同情

参照力がつくと、次は相手の行動や感情を主観的に捉えられるようになります。泣いているのを見て「かわいそうだ」と思ったり、笑顔を見て「楽しそうだな」「嬉しそうだな」と感じられることを同情と言います。

 他者理解

他者理解とは同情した後に、その理由や背景を考えると言うことです。「かわいそうだ」と感じた後に「じゃあなんで泣いてるのかな」と言う風に相手の表情や行動の意味を考えられるようになる能力を他者理解と言います。

共感

共感は相手と感情を共有することを指します。同情で「かわいそうだ」と感じ、他者理解で「なんで泣いているのか?」を考え、その結果「そんなことがあったんだ、悲しいよね😭」この「悲しいよね」の部分を共感と言います。

絆の理解

これは友達との仲間意識のことを指します。特に親友と呼べる友達ができた時などに絆と言うものを強く感じます。ここまでくれば、非言語的コミュニケーション能力に問題はありません。

帰属意識

子孫繁栄を意識することです。命を持つ者が感じる本能的な非言語的コミュニケーション能力と言えます。男女の違いを意識したり、性についての目覚めが帰属意識を意味します。

まとめ

  • 発達障害に必要な療育はコミュニケーション能力
  • 特に非言語的コミュニケーション能力を鍛える必要がある
  • 非言語的コミュニケーションは7段階で形成されている

以上が発達障害療育についての基礎的な部分になります。

今後は具体的な療育方法や支援内容をお話ししていきますね。それでは本日もありがとうございました!