ADHDの行動は2つの〇〇が関係している!?
ADHDとは?
- 多動性(じっとできない、過度なおしゃべり)
- 注意欠陥(不注意、忘れ物が多い)
- 衝動性(感情のコントロールが苦手、暴力等)
この3つのうちのどれか、もしくは複数の特性が見られる発達障害のことをADHDと言います。
ADHDに共通して見られる特徴
ADHDには共通して、集中力が続かないことや授業中椅子に座っていられないという特性があります。自分の行動を抑制できないため、この様な問題が起こってしまいます。自分の行動を抑制するには2つの神経伝達物質の分泌をコントロールしなければなりません。
セロトニンとドーパミン
私たちは普段から意識せずとも、場面や環境に応じて行動を決定しています。その行動の決定は全て脳がコントロールしていて、じっとしたり静かにする場面ではセロトニン、興奮したり活発に動く場面ではドーパミンという神経伝達物質が分泌されています。脳はこの2つの神経伝達物質をうまくコントロールして分泌させているのですが、ADHDの子の脳内ではこの2つのコントロールが上手くできない為、じっとしていられなかったりする特性が現れるのです。
行動抑制を鍛える方法
行動抑制を鍛えるには、ドーパミン活動とセロトニン活動の切り替えの訓練をしてあげなければなりません。意図的にそういう場面を増やしてあげることで、行動抑制を鍛えていくことができます。脳にセロトニン活動とドーパミン活動の場面を教え込ませていくのが一番効果的です。
ドーパミンからセロトニンの場面を意図的に作る
まずはドーパミンが自然と分泌される場面を意図的に作ります。例えば激しい運動を数分(5分〜10分程度)行うだけで、ドーパミンは分泌されます。次は意図的にセロトニン活動に移行させていきます。激しい運動を行った直後に座って行う活動を取り入れてください。絵を書くなど、簡単なもので構いません。この時に気をつけて欲しいのは、物音1つ聞こえない環境を作ってあげることです。静かにする場面というのを意図的、半強制的に作り上げて子どものセロトニン分泌を手助けしてあげます。この2つの活動をできるだけ毎日行うことで、ドーパミンからセロトニンの切り替えに脳が慣れてきます。結果として行動抑制にも繋がります。
まとめ
じっとしていられなかったりすることは、悪気があるわけではありません。落ち着く行動を取った結果としてそうなってしまうのです。特性を理解し、正しいトレーニングをさせてあげることで、子どもたちも日々過ごしやすくなります😊