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わかりやすい学習障害〜LDとは?〜

 

学習障害(LD)とは?

知的な部分に遅れはありませんが、学習面に問題があります。努力しても勉強の成果が出なかったり、得意不得意にも大きなばらつきがあります。医学的には「限局性学習症(げんきょくせいがくしゅうしょう)」と言いますが、日本では「学習障害」の方が浸透しています。

知的な遅れとは?

知能検査の結果、IQ70未満の時に知的な遅れがあるとされます。

学習障害の特性

「聞く」「話す」「読む」「書く」「算数」ことに加え、物事の見通しを立てることが苦手なのも特性の1つとされています。学習障害はその名の通り学習面に大きく関係する障害のため、幼児期には気づかれにくいことが多いです。

学習障害の困り感

文字を正確に読みきれなかったり、先生の話していることが聞き取れない、黒板の文字をノートに書き写せないなどの困り感を持っています。さらに、学習障害は学年が上がるに連れて授業についていけなくなるといったケースも多いです。

学習障害との関わり方

まずは本人の「苦手」を早めに察知してあげることです。苦手な部分に気づき、どんなやり方がその子に合うのかを一緒に工夫してあげましょう。同じやり方をずっと続けていても、定着させることは難しいです。色々な方法を試してみてください。

「読む」が難しい場合

「読む」が難しい場合は文字を単語で区切ってあげると、読みやすくなることがあります。さらに、もう1つ背景と文字の色が関係している可能性もあります。読むのが苦手な子には視覚過敏が隠れていることも多く、その場合は白の紙に黒の文字がとても見えづらいと感じているかもしれません。

「書く」が難しい場合

「読む」も同じですが、「書く」が難しい時は、多くの場合ワーキングメモリや視覚認知機能に問題があります。視覚認知機能を鍛えることで改善するケースが多いため、「書く」ことが苦手な子どもには視覚認知機能のトレーニングをお勧めします。

「計算」が難しい場合

例えば、算数の繰り上がり繰り下がりでつまずいている子であれば、イメージすることや、数字を頭に残しておくことが難しいのだと考えられます。この場合も「読む」「書く」と同じように、ワーキングメモリの機能がうまく働いていないことが原因です。ワーキングメモリのトレーニンをすることで、少しずつ定着していく可能性が高いです。

まとめ

  • 学習障害における勉強の苦手さは努力の問題ではない
  • 苦手をいち早く察知してあげることが大切
  • 「読む」「書く」「計算」の能力を上げるにはワーキングメモリを鍛える