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わかりやすいADHD〜多動性と困り感〜

 

多動性とは?

ADHDの特性に見られるもので、大人になるに連れて落ち着いてくることが多いです。他にも衝動性との合併が見られやすいことも特徴の1つです。

多動性の特徴

多動性の特性がある子どもは落ち着きがなく、常に動いていることが特徴です🏃‍♂️コミュニケーションの面でも、一方通行のおしゃべりがとても多かったりします。遊びの場面では、1つのことに集中できず次から次へと興味が移ってしまうことがあります。

多動性の困り感

多動性の子どもは場面や状況に応じての臨機応変さを持ち合わせていません。静かにする場面でも忙しなく動き回っていたり、止まらないおしゃべりが出てしまいます。そして、それらの行動はほとんどの場合、無意識のうちに起こっているため、本人からすると、動くことは息をするくらい当たり前のことなんです。「じっとしていなさい」等の声かけは「息を止めなさい」と同じくらい辛いことだということです。多動性の特性だけを見ると活発な子どもと違いがないのでは?と思われることもありますが、大きく違います。その部分に多動性の最大の困り感が潜んでいるのです😥

多動性をもつ子どもとの関わり

先ほどもお話しした通り、多動性をもつ子どもに「じっとしていようね」という声かけは望ましくありません。少しの間はじっとできていても、すぐに動き出してしまう上にじっとすることによって不安感やストレスを増やしてしまうことになるからです😥

行動の背景を考える

まずは、どのような場面に問題となる行動が起きているのかを把握しましょう。例えばどの授業で立ち歩きやすいのか?どの授業なら集中してできているのか?を観察し、それぞれの違いを探します。そして見つけた違いから、その子が落ち着ける場面を分析してあげます。そうして落ち着いて過ごせる場面を意図的に増やしてあげることも重要な支援の1つだと言えます。

ワーキングメモリを鍛える

私のブログでは何度も出てきていますが、ワーキングメモリを鍛えると行動抑制ができるようになります。多動性の特性は自分の意志で動きをコントロールし辛いことなのですが、ワーキングメモリを鍛えることによって少しずつ自分で行動抑制をかけることができるようになります。

許す場面を設定する

薬やワーキングメモリのトレーニングにより行動抑制の手助けをすることはできますが、完全に抑えることは正直難しいです。そのため、どうしても動きたくなったときに動くことを許すのも1つの支援だと私は感じています。授業中座っていてどうしても落ち着かない時は、授業の間に一度だけ立つことを許したり貧乏ゆすりを許してあげましょう。

まとめ

  • 多動性は場面に応じた行動を取ることが苦手
  • 「じっとして」は「息を止めなさい」と同じ
  • ワーキングメモリを鍛えて行動抑制力を伸ばしてあげる
  • 動くことを許す場面も作る